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先日車の免許の更新に行ってきた。
堂々違反者講習なので免許センターへ行って来たのだけれど、いつ来ても混んでる。
免許の書き換えごときに4000円も払って1時間くらい並ばされた上に2時間も講習を受けるなんてどうなってるんだ。
やっぱりドイツみたいに書き換え不要の一生ものとすべきだ。


●初めての違反者講習、その内容は?

さて、前回は一般者講習だったし、違反者講習初めてだったのでちょっと楽しみだった。
善良な市民(町民)である私に犯罪者のレッテルを貼るくらいだから、さぞやありがたいお話が聞けるのかと思ったら・・・。


まず、「安全運転を確かなものにするために」という面白くもなんともなさそうな教本と「交通安全のために」という冊子を渡された。
そしてまず、質問、回答、結果がどうみてもそのまんまの安全運転自己診断をやらされた。
例えば、「前の車のブレーキランプに気づくのが遅れて、あわてることがある」という質問にはいと答えると、あなたは不注視ですとなる。
バカだろwww
運転しててそういうヒヤリハットに遭遇したことない人がどれだけいるだろうか。
むしろそういうことを気にせずに「いいえ」と答える方が問題ありだ。


次に千葉県の交通事故の傾向を説明。
死亡事故が多いので、現在「3ライト運動」なるものをやっているとのこと。
1.ライト(前照灯):早めのライト点灯、小まめな切り替え
2.ライト・アップ(目立つ):反射材、LEDライト等の活用
3.ライト(右):右からの横断者にも注意
を推奨しているとのこと。
ちなみに、ドイツのアウディなどに装着されているLEDのランニングランプは、日本では色の規定や光度が300カンデラを超えないことと言った規定がある。
スタビリティコントロール等の安全装備が欧州に比べて遅れるのはどうしてだろう。


また、ヘッドライト関連では、横断中の人を跳ねてしまう事故では、左からではなく右からの横断が圧倒的に多いとのこと。
これに関しては、ヘッドライトの構造(左側がより遠くまで照らすようになっている)によるものだとしていた。
だからこまめにハイビームとロービームを切り替えろとのこと。
まあ、この辺はごく当然のこと。
これも自動で切り替えを行うように技術が進んでいる(もちろん講習ではそんなこと言わなかったけれど)。


後は法規が改正されたことと、何年前に撮ったんだよというようなビデオを見て終了と相成った。


いかに文句付けてやろうかという姿勢で望まないと全くもって無駄な時間となるところだった。


●どうあっても人のせいにしたいのか!?

講習を受けていて感じたのは、事故の原因を全て人のせいにしようとしているのでは?ということだ。
確かに人が介在しているのだからそれは正しいのかもしれない。
でもそれを埋めるために技術を進化させてきたのではないか。
例えばヘッドライトのことに付いては、一部自動でハイビームとロービームを切り替えるクルマがあるとか、最新のトピックを教える必要があるのではないか。


また、交通事故については、少なくとも関越道のバス事故を過労と運転の関係などと絡めて話すべきではないだろうか。
ちなみに、関越道の事故は直接の原因は居眠りでも、事故を重篤化させてたのは道路の構造にあるとのこと(もちろん講習では一切触れないが)。


本気で交通事故を無くそうとしているとはとても思えない内容だった。


●飲酒運転が無くならない理由は?

これは持論であり、ちょっと無理やりな気もするが。


ハインリッヒの法則というものがある
労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというものだ。


飲酒運転による事故を1つの重大事故とするならば、29は飲酒運転をしたが何もなかったこととする。
そして300は軽微な違反(速度違反等)とする。
この法則の重要なところは、重大事故を防ぐには軽微なうちにその芽をつめということだ。
つまり、軽微な違反をつぶさないから飲酒運転が無くならないのではないだろうか。


今の交通事情では、その道の制限速度を守って走っていたらまず間違いなく邪魔者扱いだ。
そうならない為には速度を上げざるを得ない。
つまりは恒常的に違反を犯すことになる。
違反に慣れてしまうことが、後の飲酒運転へと発展するのではないだろうか。


現状軽微な違反で捕まるのは運が悪かったくらいの確率だ。
警察はそれを無くそうとしているようには思えない。
むしろ違反をさせてそれを取締り、罰金を召し上げることを目的としているようだ。


だから罰金を引き上げたて飲酒運転は無くならない・・・。


まあ、もし自分が教本を決められる立場にあったら、間違いなくコレにするでしょうねwww


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