いざっ!へうげもの

日頃自分が気になった事物を面白おかしく紹介します。

日頃自分が気になった事物を面白おかしく紹介します。

福野礼一郎

福野礼一郎さん著「人とものの讃歌」はまさしく人とものに送る讃歌である

自動車評論家、福野礼一郎さん著による「人とものの讃歌」が実に面白かった。
GENROQ誌に連載されていたものをまとめたものとのことだが、タイトルに相違無く、人とものづくりとその情熱に焦点を当てたもので、自動車はもとより、機械工学やミリタリーに造詣の深い氏の真骨頂である。
自動車やカメラや自衛隊の広報館、バイオリンやギター、果ては税関や物流棟まで、扱うものは多岐にわたるが根底に流れる情熱は一緒である。


今世界中に高価なものから廉価なものまでものに溢れている。
100円ショップに行けば、確かに安かろう悪かろうではあるものの、本当に100円でいいのかと思うようなものがたくさん店頭に並ぶ。
でも、安く売ってはいてもお安く作られているものは何一つない。
どんな品物だって、どこかの誰かが頭をこれでもかというほど捻って安く売れるように作っている。


先日写真展の折、来場者をカウントするカウンターがぶっ壊れた。
100円ショップで買ったもので、分解してちょちょっといじくればすぐに直るだろうと思ったが、ついぞ原因は突き止められず、元にも戻せなかった。
そう、私の頭は100円ショップにすら追いつけていないである。
頭をぶん殴られたような気がした。そんな私が、ものに対してああでもないこうでもないと文句垂れるなんておこがましいと思った。


それでもやっぱり私はものが好きなのだと思う。
でも、私ができるのはものを使うところまでだろう。
作るのは、とてもじゃないができそうにない。
ものづくりに携わるすべての人に、感謝の気持ちを送りたいと思う。


大型本に細かい字がいっぱい書いてあるので読むのに時間がかかるけども、オススメです!

福野礼一郎人とものの讃歌 [ 福野礼一郎 ]

福野礼一郎人とものの讃歌 [ 福野礼一郎 ]
価格:2,160円(税込、送料込)



惜しむらくは、コスモアイル羽咋へ行った時、「なんでこんなものがこんなところにあるんだ」とNASAの職員が叫んだと言われるルナ24号の月着陸船なんかをぱーっと見てしまったことだ。
その時の私のメインはもっと胡散臭い方(UFOとか宇宙人とか)だったものでwww

クルマはかくして●●円で作られる

仮に目の前に100万円のクルマがあったとして、その部品単価が一体いくらになるかご存知だろうか。
何と33円である。
33万円ではない、33円である。


モノをどうこう言いたいと言いつつも一発目は書評である。
というのは、長らく積読だった3巻目を読んでこのブログをやりたいという思いがむくむくと沸き上がってきたからだ。


なぜそうなるかと言うと、クルマは大小含めて約3万点の部品から構成される。
100万円を3万で割れば33円となる。
もちろん部品は大小あり、部品単価はそれこそ数円から多くても数千円と言ったところだろうか。
たぶん万まではいかない。
クルマというモノを考えると何とも耳を疑うような安さだ。


もちろんこの33円には、開発費や原価、人件費などの経費が全て乗った数字となる。
つまり各メーカー(サプライヤー)から納入される値段はもっと安いものとなる。
これは大量生産や高効率化、コスト削減を徹底して進めた結果であり、誇らしくもあるが薄ら寒いものを感じないでもない。
結果としてこれが派遣切りを生み出したとなると、ちょっと複雑だ。


●クルマはあらゆる加工の総合品

クルマはおよそ加工と呼ばれるもののほとんどが入っている。
金属、繊維、樹脂、コンピューター、それらの加工、整形、そして最適化によってクルマは成り立っている。
しかも使用環境は過酷である。
つまり、クルマを見れば、その国の技術水準が分かると言っても過言ではない。


そんなモノに何にも考えずにグダーっと乗れるのだから、何ともスゴイ時代である。
それが良いか悪いかは置いておくとして。


●クルマはかくして作られる

クルマはかくして作られるは、あまり語られることのなかった部品メーカー(サプライヤー)を紹介した本である。
ややもすると超複雑、学術書みたいになってしまいがちな部品加工をできるだけ平易に紹介しており、非常に苦労したであろう。


疑問は作っている人に聞くのが一番良い。
そんな疑問を持っている人にオススメしたいのは、福野礼一郎著 クルマはかくして作られるである。


クルマに関する都市伝説、皮の手入れや水抜き剤、サスペンションのヘタリなど、一度頭をリセットできるだろう。
今のクルマ作りにはそんなものが入る好きなど一分もない。
全て科学と理論の集合体である。


一巻目では皮、木、布など主に内装に主眼を置いて紹介されている。



2巻目、超クルマはかくして作られるでは、ボディ、ブレーキ、タイヤなど、クルマを構成する主要部品となっている。


3巻目、クルマはかくして作られる3では、ねじや樹脂ファスナー、研磨技術などを紹介している。
また、現行GT-R(R-35)の製造に当たって研究対象としたポルシェのグッドフィーリングの謎については目からウロコが落ちた。



クルマの製造技術は日進月歩である。
本書で紹介されたものも既に昔のものとなっている。
現在もCG(カーグラフィック)誌において、レクサス LFAの製造を取材されている。
早く単行本化されないかなあ。


げに恐ろしきはクルマ作りである。
知っちゃたら、サンダルでボケーと乗るなんてとてもできない。


違いは誰でも分かるが、なぜ違うかは一握りの人間にしか分からない。
まっこと名言である。


レビューポータル「MONO-PORTAL」


⇓もっと物欲を満たしたい方はコチラからどうぞwww

生活・文化 ブログランキングへ

鈴木正文さんのいなくなったENGINEが・・・

自分の自動社雑誌遍歴はCG(カーグラフィック)→NAVI→そして現在ENGINEとCGへと移ってきた。
個人的には自動車そのものよりも、その車が作られた時代背景や文化などに興味が有った為、NAVIは非常に面白かった。
しかし、残念ながらNAVIは既に休刊となっている。
その際にCGに戻るかはたまた他へ移るか悩んでENGINEに行った。


NAVIに比べていささか高級路線ではあるものの、これはこれで面白かった。
そして何より、編集長である鈴木正文さんのコラムや評論を読むのが楽しかった。
しかし、現在鈴木さんは「ENGINE」から「GO JAPAN」の編集長へと移られている。


そうなったらどうだ。
面白くないんだこれが。


●違いは誰にでも分かる

今のENGINEはやたらと高級品を取り上げてその上っ面をなぞっているだけのようにしか思えない。
名だたるモータージャーナリストの方々も寄稿されてはいるものの、紙幅をあまり取ってもらえないのか、やはり表面をなぞり、違いを上げるに留まってしまっている。


正直違いは誰にでも分かる。
こっちが知りたいのは「なぜ違うのか」、だ。
特に高級品が高級品たる所以は正にそこであるのに、それい迫れていないのは問題ではなかろうか。


今ENGINEで面白いのは冒頭の「人とクルマのいい関係を求めて」くらいのものだ。
写真評論家、飯沢耕太郎さんが一枚の写真を取り上げ、その背景を語るものだ。
その他は正直読む価値があるとは思えない。


ちなみに、「違いは誰にでも分かるが、なぜ違うのかは一握りの人間しか分からない」はモータージャーナリスト、福野礼一郎さんの言葉だ。
まっことその通りだ。


●CG(カーグラフィック)に戻ってみたら

で、CGに戻ってみたらこれが面白い。
ENGINEでは考えられないほど、クルマというものの深い所へ入っていく。
浮気しなけりゃ良かったなあと思ったが、他を知って初めて自分の立ち位置が分かることもある。
それに、やはりCGは写真が他の雑誌に比べて段違いに綺麗だ。


そんなわけだから、まだ買えていないが鈴木さんのご著書は非常に楽しみなのである。

【送料無料】スズキさんの生活と意見

【送料無料】スズキさんの生活と意見
価格:1,995円(税込、送料別)



↓ このブログたちがあなたの一助となりますように。

学問・科学 ブログランキングへ

73シーベルトに見る日本の毒舌文化

27日、福島第一原発の2号機原子炉格納容器内の放射線量を図ったところ、73シーベルトであったという。
これはこの中に人間が入った場合、6分ほどで死に至るほど強烈な放射線量だということだ。
http://jp.wsj.com/Japan/node_415550


面白かったのは、メディアによって73シーベルトと記載してあるものや、73000(約です)ミリシーベルトとしているものがあったことだ。
もちろんどちらも間違いではない。
付ける必要がないのだから、あえてミリなんて単位を付ける必要は無い。
それでも、耳慣れたミリシーベルトで表記した方が、この場合は正しいように思える。
それに、数値が小さいと大したことはないと錯覚してしまう。
この件でちょっと思い出したことがあった。


●毒舌とは

毒舌を調べると、毒舌(どくぜつ)とは、他人に対して辛辣な言葉・悪口や厳しい皮肉のこと。
とある。


しかし、モータージャーナリスト、福野礼一郎さんは例を上げてこんなことを仰っていた。


人が10人くらい集まると隊となる。
規模が大きくなると分隊→小隊→中隊→大隊と呼び名が変わる。


隊が集まると団となる。
旅団→師団とやはり規模によって呼称が変わる。


そして団が集まると軍となる。
いわゆる軍隊だ。
しかし、日本の場合なぜか隊へと戻ってしまう。
自衛隊だ。


また、銀行にお金を入れる事を預金という。
預金したお金を出すことを引き出しという。
実際は、預金は銀行に対してこちらがお金を貸している行為であり、引き出しは預けたお金を返してもらうことに他ならない。
しかし、銀行は絶対にそんなことは言わない。


このように、言葉をもって物事を本質を粉飾する行為こそが本当の毒舌ではないかというのだ。
全くもってその通りである。


●国や東電の会見

そのような目で見ると、原発事故における国や東電の会見は毒舌だらけであった。
冷温停止で無いことを「冷温停止状態」と言ったり、汚染水を「滞留水」と言ったり、老朽化を「高経年化」と言ったり、核燃料が溶け落ちていることを「損傷」と言ったり、明らかに爆発なのを「爆発的事象」と言ったり枚挙にいとまがない。


事の本質から目を背けさせようとしていることは明らかだ。
虚偽とは違うところがなんとも憎たらしい。


今回の73シーベルト(73000ミリシーベルト)においても、もしかしたら数値を少なく誤解させようとする意図があったのではないかと思えなくもない。
そんなことを考えた次第。


どちらか忘れましたが、どちらかに毒舌の話が乗っております。
その他についても福野礼一郎さんの論評は一読の価値アリです。

【送料無料】福野礼一郎...

【送料無料】福野礼一郎...
価格:1,575円(税込、送料別)



【送料無料】福野礼一郎...

【送料無料】福野礼一郎...
価格:1,575円(税込、送料別)



↓ このブログたちがあなたの一助となりますように。

学問・科学 ブログランキングへ
サイト内検索
ブログランキング


提供:PINGOO!
Twitter
最新コメント
td> td>
pingoo
写真販売しております
Fotolia

写真素材のピクスタ