まずはこちらをご覧いただきたい。
一応ちゃんと商品説明とか見た方が後々楽しいと思います。



以前これ欲しいなあとツイートした。
この時は材質などは気にせず、形だけをみて欲しいなあとツイートした。
その後、形は良いけども、3000円もするし、材質はアルミかあとリプライがあった。
その方は値段もそうだが、材質がアルミであることを心配していた。
なぜなら、アルミの料理器具を使用すると、アルツハイマーになるという話があるからだ。


●アルミニウムとアルツハイマーの関係

私も以前、アルミ鍋を使うとアルツハイマーになるので、使うならば鉄鍋をという記事をどこかで読んだ記憶がある。
だから、このアルミ製のスプーンを使うことでアルツハイマーになるのではないかという疑問も分かる話であった。


せっかくなので問い合わせてみたら以下のような回答があった。


まずはじめに、アルミとアルツハイマーの関係についてでございますが、私どもは専門家ではございませんため専門的なご説明を差し上げることができませんことをご了承くださいませ。
ただ、製品につきましては国の安全基準(食品衛生)の試験をとおしておりますので、安心してご使用いただける物と思います。
製造元より試験結果データを提出させましたので添付してお送りいたします。
有害な物質などは検出されておりませんが、ご心配であればこちらのデータを、林様の信頼のおける機関へ持ち込んで頂きご相談頂ければと思います。
また、メーカーからは「アルミニウムと健康」連絡協議会 のホームページを参考にして頂きたいと案内を頂いております。
楽天あんしんメールのシステム上、直接URLのご案内ができませんため、WEBにて【「アルミニウムと健康」連絡協議会】と検索して頂けますとご覧頂くことが可能です。
折角お問い合わせをいただきましたところ、充分なご回答を差し上げられず恐縮ではございますが、何卒ご了承くださいませ。
お問い合わせ有り難うございました。


そして以下の成績通知書を添付して下さった。

20110114アルミスプーン鏡面研磨














































文中にある、アルミニウムと健康連絡協議会のHPがこちら。
http://www.aluminum-hc.gr.jp/


興味があれば詳細はサイトを見ていただくこととして、要は「アルミニウムをアルツハイマー病の危険因子と考えることはできないというのが多数の専門家の見解」ということだ。
ただ、これは現状は関係が認められないだけで、もしかしたら関係があるかもしれない(それを言ったらもはや何でもありだが)。
結論としては、このスプーンはアルツハイマーの原因にもならないし、その他の有害物質も検出されていないので使っても健康には何ら影響はありませんということのようだ。


こういうサービス面について楽天はあんまり良くないと聞いたことがあったが、きちんと回答して下さった。
回答も一日と待たずに来た。
素晴らしい対応だと思う。
ヤマギワだからか?


●なぜこのスプーンはアルミ製なのか

一般使用のスプーンは大体がステンレス製だ。
厳密には18-8ステンレス、工業規格としてはSUS304という。
鋼に18%以上のクロムと8%以上の8%以上のニッケルを添加しており、その配合比率から18-8という名前が付いている。
表面の強固な酸化皮膜により、高い耐食性と耐久性を実現している。


一方アルミはどうか。
アルミ自体もステンレスのように酸化皮膜を形成して耐食性には優れるとのこと。
また、アルマイト等の表面処理を施すことで耐食性は飛躍的に高まる。
このスプーンはどんな加工がしてあるか分からないけども、アイスを食べるくらいであれば大丈夫なのだろう。


ではなぜアルミなのか。
それは熱伝導の高いアルミを使うことで、固まったアイスを体温で溶かしながら食べられるからだ。
この幅広い形状も、凍ったアイスを掘っても手が痛くならないようにと書いてあるが、たぶんそれだけではなく、手とスプーンの接する面積を大きくすることで、効率良く体温をアイスへ伝えようという考えなのだと思う。


あんまり気にしたことはなかったけれど、肝心の熱伝導については、アルミとステンレスで比較した場合、アルミの方が10倍以上熱伝導率が高い。
これはちょっと驚いた。
http://www.ks-kousei.co.jp/stainless/character.html


正直、たかだか(失礼)スプーン一本に、ここまで計算して作るものなのかと驚いた。
形だけ見てカッコイイとか(もちろん形だけでもカッコイイけれど)言っていた自分が恥ずかしい。
素材、形状、そしてデザイン。
全ての高次元のバランスの上にこのスプーンはできている。
脱帽です。



誰かの強烈な思いの篭った品は見てても使ってもとても楽しい。
だからどんどん使いたくなる。
そういう商品は少なくなる一方だけれど、探せばちゃんとあるものだ。
今回はこのスプーンに教えられた。

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