29日06:00前、北朝鮮がミサイルを発射した。
その後Jアラート(全国瞬時警報)が作動、避難を呼びかけた。
ミサイルは北海道上空を通過、2700キロ余りを飛行し、襟裳岬沖1180km東の太平洋上へと落下した。
高度は550kmと見られる。
発射されたミサイルは、中距離弾道ミサイル、火星12と見られている。
https://news.infoseek.co.jp/article/20170829jcast20172307067/


時系列は以下に。
05:58:北朝鮮ミサイル発射。
06:02:Jアラート作動し、避難を呼びかける。
06:06:北海道上空を通過(推定)。
06:12:襟裳岬の東方1180kmの太平洋上に落下。


ここから分かるのは、北海道の「550km上空(というか宇宙だけど)の通過4分前にはアラートが作動し、とりあえずの避難する時間は稼ぐことができたということである。
こういうと語弊があるかもしれないが、突発的な破壊的事象としては、北朝鮮のミサイル自然災害のようなものである。
もちろん国レベルでは全然話が違ってくるが、市井のレベルとして自然災害と考えて大差あるまい。
であるならば、緊急地震速報では数十秒前の警告だが、4分稼げるのであれば相当な余裕が生まれる。
それこそ近くの建物に駆け込む、物陰に隠れるくらいはできるかもしれない。
そんなの意味がない?かもしれない。
だが、広島、長崎の原爆投下時、爆心地近くの壊滅的状況であっても、奇跡的に物陰にいて助かったという人もいるそうだ。
逆に物陰にいたが為に下敷きになってしまった方もおられるだろう。
万に一つかもしれないが、無意味ではないのだと私は考えている。
ミサイルが予定の軌道に乗らなければ落ちてくる可能性だってある。


北朝鮮にミサイルを打たせてしまうのはもちろん国の失策である(日本だけではないが)。
それは別として、市井レベルとしてできるのはミサイルが飛来した時に少しでも被害が少なくできるように対処するだけであろう。
そんなもの恐怖心を煽るだけだといわれるかもしれないが、PAC3の命中精度は今ひとつと聞くし、イージスアショアの整備もまだである現在、国としても結局はそれしかできないのだろう。

IMG_8506

2009年、某所で撮影した建設途中のガメラレーダー。
弾道ミサイルの捜索、探知機能を有する。


追伸
格安スマホ(私もそうですが)の場合Jアラートを受信できないものもあるようなので、とりあえずヤフー防災速報等の防災アプリを入れておいた方がいいようです。
私もアプリでミサイル発射を知りました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170829/k10011117791000.html