いざっ!へうげもの

日頃自分が気になった事物を面白おかしく紹介します。

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改正案

労働者派遣法改正案で喧々諤々やるよりも、同一労働同一賃金を進める方が先じゃね???

労働者派遣法が強行採決されようとしている。
労働者派遣法の改正案は、
これまでは、秘書や通訳といった「専門26業務」は期間の制限なく派遣に任せることができたが、それ以外の業務では派遣を活用できる期間は「3年」が上限だった。この規制を緩和し、すべての仕事で、3年ごとに派遣労働者を代えれば、自社の労働組合の意見を聞くことを条件に、派遣に仕事を任せ続けられるようになる。ただ、人材派遣会社には、同じ職場で3年働いた人の次の働き口を探すことを義務づける。人材派遣業者はすべて国の許可がないと営業できないようにし、悪質な業者は排除するよう制度を改める。

huffingtonpostより引用。
http://www.huffingtonpost.jp/2014/01/29/temporary-staffing-law_n_4685023.html


これを強行採決するメリットとしては、もちろん企業として人件費を削減できるからである。
そうすると、この問題の本質は派遣労働のあり方よりも、非正規雇用社の賃金が正社員に比べて低いということであることが分かる。
本来議論すべきは派遣期間がどうこうよりも、同一労働同一賃金を進めることであり、それができれば正規非正規の差も小さくなる。
そうすれば、正規であることをエサにして社員を縛るブラック企業もなくなるだろうし、そんな会社はさっさと辞めればいいとなる。
派遣会社だってメリットがなくなるだろうから、自然淘汰されることとなる。
まあ、やらないだろうけども。


非正規雇用は正社員に比べて不安定という問題もあるが、それは企業による所が大きい。
どんな苦境でも、クビキリしない所は絶対にしないし、やるところはさっさとやる。
それは同一労働同一賃金が達成された後にやればいいのではないかと思う。


ただ、上記は理想であり、労働者派遣法の改正案が採決されれば、非正規雇用の固定化と正規労働者から非正規雇用への転用が進むと思われる。
ただし、人材不足の現在企業として人材を手放したくなければ、どうしても待遇を改善するしかなくなってくる。
一応大企業の景気がよくなっている昨今(自分のところは全くよくないが)、人材確保の為にどうしたって待遇をよくしなければ人は寄ってこない。
だから、すぐには正規→非正規への転用が進むとは考えにくい。
この法案の真価(主に悪い方だが)が発揮されるのは、消費税増税やオリンピック後の来たるべき不景気時であろう。
非正規雇用の拡大は人を調整弁として扱いやすい。
まさにリーマン・ショック時の再来である。


今は大企業でも潰れる時代である。
会社が潰れれば、正規も非正規も関係ない。
私には、ある程度自活できる道を探しておくことしか対策はないと思う。


国は大企業や金持ちのことしか考えていないことは明白だ。
どうせ不安定なら、いつ放り出されてもいいような準備をしておくのが賢いというものだ。
正規雇用でいきなり世間の荒波に放り出されるよりも、生き残る確率は高いと思うのだけども、いかがだろうか。
「強い者、頭の良い者が生き残るのでは ない。変化するものが生き残るのだ」とはダーウィンの言葉だが、それは企業だけでなく個人にこそ求められる時代なのではないだろうか。

自民党の憲法改正マンガ、「ほのぼの一家の憲法改正ってなあに?」がいろいろとヒドイwwwww

先自民党の出した、改憲について分かりやすく書いたというマンガがいろいろとヒドイ。
憲法は戦後アメリカに押し付けられたものだとか、憲法が変わらなければ敗戦国のままだとか、現代にはそぐわないもので時代遅れであるとか、あくまで改憲ありきの視点で進む。
マンガはコチラにて入手かのう。
ほのぼの一家の憲法改正ってなあに?(PDF)




確かに改憲はその時代時代で必要に応じてされるべきものだと私は思う。
だが、それは内容次第であり、権力を施行する側を助長するような方向への改憲は絶対にしてはならない。
マンガでは、憲法は国の在り方であると説く。
確かにそれは間違ってはいないが、憲法の目的、一番効力を発揮するのは、権力を縛ることにおいてである。
自民党の改憲案を見ると、明らかに権力の及ぶ範囲を拡大したいように読める。
現行憲法と自民党改正案との比較。





憲法改正というと憲法第九条が真っ先に挙がるが、それを視野に入れつつも、本当の狙いは人権の及ぶ範囲を縮小することではないだろうか。
恐らくそれは間違いではないのだろう。
マンガには、憲法は権力を縛る為にあるなんてことは一切書かれていない。




●徴兵について
現状、徴兵は憲法が定めるところによる、本人の望まない苦役に該当すると解釈されているためにその制度は無い。
今後憲法が改正されて徴兵制度が復活しても、兵役に召されることはないという考えがある。
曰く、昔ならばいざ知らず、現代の兵役は情報処理や銃火器の取り扱いについても高度な知識が要求されるため、素人を徴兵したところで足手まといになるからという。
確かにその通りだと思う。
だが、戦闘に参加するだけが戦争ではなく、膨大な裏方の作業がある。
戦時中は学校が軍需工場となり、皆が働かされた。
人手なんか猫の手も借りたいほどに必要となろう。
果たしてそれらを含めての徴兵や、それに準じた強制労働もないと言い切れるだろうか。




●国民投票を18才からにする狙い
私は、国民投票を18才以上からにする目的について分からないでいた。
正直子供は(大人だってそうだけども)選挙や憲法に興味はないだろうから、せいぜい投票率を下げるくらいだと思っていた。
が、このマンガで合点がいった。
中高での憲法教育なんて、せいぜいテストの穴埋め問題対策の暗記くらいであり、まともな教育なんてやらない。
そんな状態でこういうマンガを見せられたらどう思うだろうか。
現代に合わない、アメリカに押し付けられたもの、なんて考えて賛成票を投じるのではないだろうか。
たぶんほとんどの人は改憲案なんてじっくりと読まないだろうから、あっという間に人権なんてあってないものになってしまうだろう。
強制労働が可能な国になってしまうだろう。
それは実に恐ろしいことである。




今回のマンガで唯一得られる教訓は、皆でもっと考えろということだけである。
改憲は2年後を目処にとしているが、果たしてその時の世界情勢はどうなっているだろうか。
ただ一つ言えるのは、その時の投票は、いつもの選挙のように誰に入れても変わらない(本当はけっこう変わるけども)ものではなく、自分たちの普段の生活の根幹から変わるものとなろう。
平和だの平穏だの日常だのを維持するのって、けっこう大変なことなのだと思う。



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