いざっ!へうげもの

日頃自分が気になった事物を面白おかしく紹介します。

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成功

参院選公示。アベノミクスはどう見ても成功じゃあないか。

今日参院選が公示される。
争点は改憲とアベノミクスの是非となろうか。
その一つ、アベノミクスについて、与党は成功だと言い、野党は失敗だとこき下ろす。
私が思うに、アベノミクスは成功であると断言できる。


アベノミクスで起きたことを一言で言うと、円安と株高、法人税を下げたことによる好調な企業業績である。
儲けたお金は溜め込み、タックスヘイブンへ流す。
結果賃金は上がらず、円安で原材料は高騰し、取られる分だけ増えた、となろうか。
http://news.livedoor.com/article/detail/11633602/


じゃあ失敗じゃあないか?
いやいや、大成功だ。
多少なりとも庶民にお金がいくようになるには、トリクルダウン(滴り落ちる)の有無の一点にかかっていた。
竹中平蔵氏もトリクルダウンは起きないと断言している以上(というか、タックスヘイブンなんてものがある以上、トリクルダウンなんて起きようがないのだが)、それはあり得ない。
まったくの嘘っぱちである。
しかし、あまりに庶民を締め付けすぎると、さしもの企業も持たないと考えてか、消費税増税はできなかった。
タックスヘイブンに逃げているお金を日本に持ってくれば問題は解決するのだが、もちろんそんなことはやらない。


以前どこかで、タックスヘイブンけっこう。
もっと稼いでお金を使ってもらった方が景気は良くなる(うろ覚えだが確かこんな内容だった)、というツイートがあったが、、それは間違いである。
お金を使われることはないし、税金として取られ、庶民へ再分配されることもない。
そもそもが私達から吸い上げたお金であるにもかかわらず、だ。
結果、格差は広がった。


民進党は「所得・資産の再分配と経済成長を両立させる経済政策への転換」訴えているが、タックスヘイブンに逃げているお金にもきっちり課税することで、解決できるのではないか。
個人消費が伸びないのは単純にお金が無いというものあるが、それ以上に将来が不安だからである。
将来が不安であるなら、稼いだお金は使わずに貯めておくしかない。
社会保障が充実することで将来の不安を解消し、賃金も上がれば景気も回復しよう。
それをやらずにアベノミクスのギア上げてフル回転させれば、格差がさらに拡大するのは火を見るより明らかである。

イノベーションのジレンマ 優良企業は正しいが故に失敗する

正しいが故に失敗するとは何とも皮肉な話ではないか。
と同時に、アウトサイダーを気取る私も、けっこう王道を行っていたのだなと、嬉しい半面自分を見直すきっかけとなった。


●なぜ、正しいと失敗するのか



本著は、一時期はその市場を独占状態にあった企業が、新しい技術によって失敗する過程を見ることでその原因を探る。
原因を探る上で見えて来るのは、経営者が無能だったのではなく、非常に有能で正しくあったからという皮肉なものだった。
どういうことか。


本著は、技術革新を、持続的イノベーションと破壊的イノベーションに分け、例えばHDD(パソコンのハードディスク)の外寸が小さくなっていった事や、ホンダのバイクのアメリカ進出などで実際に起きた事例を用いて説明する。
製品の開発や設備投資にあたっては、顧客の要求に忠実に耳を傾け、マーケットを決める。
需要が無いと分かれば投資はしない。
売れないものに投資するバカはいない。


持続的なイノベーション(製品のブラッシュアップによる性能向上)ではそれで正しい。
大企業はそれが得意であるとする。


しかし、破壊的イノベーションの場合、そもそも市場そのものが存在しない、もしくは存在しても大企業には旨味がないほど小さい場合がほとんどだと言う。
破壊的イノベーションはほとんどの場合において、現在市場に出回っているものよりも性能が悪いことがほとんどだからだ。
例えば、HDDの外寸が小さくなっても容量が少ないというような感じだ。
主流となっている市場の顧客の多くはそれを求めない(市場が無い)。
しかし、破壊的イノベーションが主流となっている市場の性能に追いついてくるまで温めておくことで多くの優良企業が失敗してしまう。
後追いで市場を取れることはほとんど無い。


●電気自動車に見るイノベーション

正直自分は電気自動車は売れないと思っていた。
未だに一回の充電で走行できる距離が短く(日産リーフを例に取るとJC08モードで200kmとなっている)、充電スポットも増えては来ているがまだ少ない。
どう見てもガソリン車に比べて見劣りする。
しかも補助金を入れてもけっこう高い。
破壊的イノベーションは、主流となっている市場(ガソリン車)に比べて性能が劣っている例に合致している。


しかし、電気自動車がガソリン車に追いついてくるまで手をこまねいていては失敗する。
その道の先駆者となりたいのであれば違う市場を探すべきなのだ。
本では、加速が遅い、航続距離が短いことを逆手に取って免許取りたての若者専用車を挙げている。


日本では、家の近場だけを行き来するシニア層向け。
または過疎地域でガソリンスタンドが無くなってしまった地域向け(自宅で充電すれば良い為)。
これらは実際試みられているが、一人乗りのシティコミューターや、家の電源として利用したりもできる。


これからイノベーションを仕掛けようと思う方。
破壊的イノベーションの匂いをいち早く察知して対応しようと考えている方には読んでおいて損はないと思える本である。



コダックはデジカメに乗り遅れて失敗した。
日本の電気メーカーは過去最大の赤字に陥っている。
破壊的イノベーションの餌食にかかろうとしているのだろうか・・・。

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全ての弱い企業は互いに似通っているが、強い企業はそれぞれの仕方で強くある

ウマイことを言うもんだと思った。
モノマネ企業が一時的には成功することがあっても、長くは続かないのはこの為なのだろう。
だから過去の事例を持ってそれを真似てもダメだと言うことだ。


●歴史からは失敗を学ぶ

思うに、歴史からは成功の事例は学べない。
学ぶべきは失敗なのだと思う。


基本的に歴史は勝者の綴った記録であり、成功の事例だと思うが、成功し続けていたのであればきっと歴史として過去の出来事にはなっていないだろう。
栄枯盛衰だ。


歴史や過去の事例は人生の虎の巻ではあるが、それを真似しても意味がないということだ。



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心身共に平穏でいたいなら夢など見るな!

最近はやたらと独立して夢の実現を、と煽る傾向がある。
確かに、閉塞した今の時代、それを打開するにはそうするしかないのだが、正直無責任甚だしいと思う。


テレビにはやたらろ成功した人が出てくるので皆そのようになれるのかと思ってしまいがちだが、そうやって独立して成功できることは稀だ。
大抵は失敗して借金の山を作る。


だからあえて私は言いたい。
心身ともに平穏でありたいのであれば、夢など見ずに今属しているその会社なり組織に居続けることに全力を注げと。


●人生に成功する確立

野球では打率3割を超えればスゴイことだろう。
それになぞらえれば、成功する確立は3割ほどということになる。
しかし、スポーツ選手の選手としての寿命は長くはない。
その間に成功する確立はもっと低い。
1割に満たないくらいではないだろうか。
その低い確立に賭けるよう世間は煽っている。


●夢を見ない

心身ともに平穏でいる秘訣は、下手な夢を見ずに、余計な欲はかかないことだと考えている。
今の会社に従順な社員であれば良い。
それに世間は煽るが、現実的には夢を見てそれに身を委ねることは非常にやりにくい世の中であると思う。


私は読んだことは無いものの、ヘロドトスの歴史には「アトランティス人は動物を食さず、けっして夢を見ない」と書かれているという。
アトランティスは結果滅びた。
もしかしたら、現代はその方向へ向かおうとしているのかもしれない。


●イリヤッドに救われた

マンガ、イリヤッドで好きなエピソードがある。
沈みゆくベネツィアを救おうと、ある事業に投資したが失敗してしまったゴンドリエ(ゴンドラ乗り)の話で、そんな父親を息子のマルコは尊敬できないという。
しかし、主人公入矢は尊敬するという。
失敗はしたものの、マルコの父親は人生に目的を持っていた。
大抵の人は目的もなく死んでいく。
ただ、失敗しただけだと。


ベネツィアの地下には聖人マルコ(サン・マルコ広場のマルコ)の遺体が埋まっており、共和国に真の危機が訪れた時には開けて良いと書かれていた。
マルコの父親は事業が失敗したために手を付けなかった。
また棺には「偶然にも棺を発見せしものに告ぐ。棺を開けることならず、棺を守り続けよ。高潔なるもの、ここに署名せし栄誉を与う」と書かれていた。
マルコの父は署名は、冒険家マルコ・ポーロの隣になされていた。


一度人生で失敗を犯した人間は、次に失敗しても絶対立ち直れる。
何度でも何度でも失敗する勇気が持てなくて、何が人生だ。


茨の道か安寧か、どちらを選ぶかはあなた次第だ。


まあ、起業の真似事をして失敗した人間の戯言です。



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