いざっ!へうげもの

日頃自分が気になった事物を面白おかしく紹介します。

日頃自分が気になった事物を面白おかしく紹介します。

広島

広島への原爆投下から70年。核軍縮にこそ歴史認識が必要だ。

今日、8月6日は広島に原爆が落とされた日だ。
昭和20年(1945年)から今年で70年になる。
二度とあの悲劇(もちろん私は直接は見ていないが、長崎の原爆資料館は行ったことがある。)を起こさないよう、世界が一丸となって核軍縮をすすめるべきである。
先日NHKのアンケートで、広島、長崎の原爆投下の日を知らない人が7割にのぼるというものがあった。
ちなみに私は、西暦で言えば分かったが、昭和何年かは分からなかった。
原爆投下より70年も経てば仕方がないのかもしれないが、それが核軍縮に逆行する流れを生むのであれば、やはりきちんと知っておかねばならないことではないだろうか。


というような前置きで読売新聞の社説も同じように核軍縮を唱えているが、中国が、被害者の立場を取ろうとしているとして日本を非難している例を上げ、核軍縮に歴史認識問題を絡めるなと言っている。


だが、原爆を投下した爆撃機、エノラ・ゲイと被爆者の遺品を一緒に展示しようとしたら「全米兵への侮辱」言われたり、原爆投下で戦争終結が早まり多数米兵の命が救われた等、それこそ正に歴史認識ではないだろうか。
被爆者の遺品や、原爆ドームなどの戦争遺構は、核兵器ってやっぱり使っちゃマズいよねって思わせる事が目的であり、まかり間違っても、核兵器スゲー超使えるじゃん、なんて思わせてはいけないのである。
それには原爆投下はマズかったという歴史認識が必要であり、戦争終結を早めるから場合によっては仕方がないなんて思わせてはいけないのである。
それには当然原爆投下に至る経緯を知ることが必要だ。


核兵器それ自体に罪はない。
SFチックだが、ロケットの推進力(実際研究はしていたようだ)や、地球に近づく小惑星の破壊もしくは軌道を逸らす等核兵器自体に使い道が無いでもない。
悪いのは、それを戦争に使う人間だ。


原爆投下だけを取り出して被害者面をしているだけでは何も解決しないのは明らかだ。
日本だってやることはやっているのだから、中国の非難は的を射ている(当然戦時中に日本にやられたことに対する遺恨も多分にあるだろうけども)。
きちんと自分たちにやったことを認めた上で、核兵器はヤバイ、戦争はもっとヤバイものだと伝えることが、唯一の被爆国である日本に課せられた使命ではないだろうか。
世界で唯一の被爆国日本が唯一のではなくなってしまう前に。

アメリカで売られているアトミックファイヤーボールとは

広島へは8月6日、長崎へは9日に原爆が投下された。
その時私は生きてはいないし、原爆の被害も受けてはいない。
でも、長崎への原爆投下で日本が降伏しなかった場合、千葉県は九十九里からの上陸作戦も予定されていたというから、そうなると私は生まれてはいなかったのだと思う。


原爆(原子爆弾)はウランやプルトニウムの核分裂の際に生じるエネルギーを用いたもので、広島へ投下されたリトルボーイはウラニウム型、長崎へ投下されたファットマンはプルトニウム型である。


原水爆と一緒に表記されることの多い水爆(水素爆弾)は水素(正確には同位体である重水素や三重水素)が核融合によってヘリウムなどの別の元素へ変わる際のエネルギーを使用するもので、いわゆる原爆とは異なる。
原爆よりも遥かに強力は兵器であり、まっこと人間の悪意には再現がない。


幸いなのは、今のところ原水爆が牽制にしか使えない兵器であることか。
まあ、アメリカさんは遥かに使える兵器を開発済みとのことだが・・・。


そんなご時世にも関わらず、アメリカではAtomic Fireballs(アトミックファイヤーボール)というものがう売られているそうだ。
アトミックファイヤーボール、直訳すれば原子の火の玉か。
何かと言うと、飴玉である。
http://www.candyblog.net/blog/item/atomic_fireballs/

●これも一つのプロパガンダか

東日本大震災以降、自衛隊の活動がもてはやされ、埼玉県は朝霞にある広報施設であるりっくんランドが行列ができるほど大人気だったとか。
語弊があるかもしれないが、東日本大震災をダシに使った宣伝の成果だろう。


たぶんアトミックファイヤーボールという飴玉も、核を身近に感じさせるような意図があるのだと思う。
国内の核実験や核兵器配備の推進くらいのものならばそれも良いかもしれない。
しかし、実際核の火を受けた側としては神経を疑う。
でも、それはやはり核を食らった側、敗戦国の感情であり、勝った側からすればそんなもの知ったことではないのだろう。


民主党が政権を取ったおり、国民の生活云々言っていた鳩山さんの言葉が結局上っ面だけであったように、いくら思いやりが大事だとか言っていても結局は他人。
他人の思いなど知ることはできない。
ちなみに、私はこの思いやりという上から目線の言葉が嫌いだ。


そんなことをこの飴玉を見て思った。


だからこそ歴史を学び、想像を働かせなければならないのだけれど、皆そんな余裕はない・・・。
この先どうなるのだろうか。

【送料無料】ここが家だ [ ベン・シャーン ]

【送料無料】ここが家だ [ ベン・シャーン ]
価格:1,680円(税込、送料別)



↓ このブログで知的好奇心を満たせ!!

学問・科学 ブログランキングへ
サイト内検索
ブログランキング


提供:PINGOO!
Twitter
最新コメント
td> td>
pingoo
写真販売しております
Fotolia

写真素材のピクスタ