いざっ!へうげもの

日頃自分が気になった事物を面白おかしく紹介します。

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川内原発

川内原発の地震への備えは万全か?

大きな地震が連続で来るなんて、こんな事が起きるとは思ってもいなかった。
一発でもキツイのにそれが連続で来るなんて、これだけの被害でよく済んでいるなと思ったのが正直なところ。


被害に遭われた方、お亡くなりになられた方にはお見舞いとお悔やみを申し上げます。
私もわずかではありますが寄付をしましたので、何かに役に立ってもらえば幸いです。


現状素人の個人レベルではそれしかできない。
物資は個人で送ってもたかが知れているし、ボランティアで現地入りしたところで、未だ余震が続き、建物の倒壊の危険がある以上、素人ははっきりいって邪魔にしかならない。
家の片付け等、マンパワーが必要になるのはもう少し後のことだから、もし行こうと思っている方がおられたら、その力を温存しておいて欲しいと思う。
熊本のアンテナショップが人気とのことだが、今はそうやって応援する方が助けになるだろう。
http://news.livedoor.com/article/detail/11422572/

早く普段の生活を取り戻せることを祈るばかりである。


川内原発の地震への備えは万全か?

ツイッターを見ていると、近くでこれだけ地震が頻発しているのだから鹿児島の川内原発をさっさと止めろとか、いやいや送電網を見ても止めたら九州はブラックアウトだぞ、といつものことながら極端な意見が発せられている。
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=zuq0MY5FJ0C0.k5i05wTLyCbI&hl=en_US

川内原発の緊急停止は水平方向で260ガル(場所により異なるので、詳細は以下のリンクをどうぞ)とされており、マグニチュード7.3を記録した本震時の数値は12.6ガルとされている。
http://vox.hatenablog.com/entry/2016/04/16/185000

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160416-00000054-asahi-soci

確かにこれを見れば現状は止める必要はないことが分かる。
が、震度7を記録した益城町では、1580ガル、92カインを記録した。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160415-OYT1T50146.html

カインは聞き慣れない単位だと思うのでこちらを参照願います。
http://www.geocities.jp/p_taka0227/0005.htm

原発の耐震設計の数値としてガルは聞くもののカインについては聞いたことがない(川内原発の耐震設計は620ガル)。
プラントはガルよりもカインの方が重要だと聞いたことがあるが、実際のところはどうなのだろか。
以下の長周期地震動の値が200カイン云々というのがそれに相当するのか、私にはよく分からない。
http://oshidori-makoken.com/?p=2199

地震動レベルについては以下に。
http://www.katoubox.gr.jp/jisin_level.html


単純に見ても、川内原発の耐震設計が620ガルで、今回の益城町では1580ガルが記録されたと見れば、設計甘いんじゃね?ってなるのが普通ではないだろうか。
いやいや原発で記録されたわけじゃないから大丈夫というけども、地震学者だって予測は困難と匙を投げてしまったものである。
それで大丈夫と言い張ることが不思議でならない。
原子力規制委員会は地震学者ですら予測困難と言わしめる地震を完璧に予知できるのだろう。
というより、もはや対応できないのではないかと思う。


ツイッターには、電力会社の人たちは電力の復旧の為に頑張ってるんだから文句いうんじゃねーなんてものもあった。で
も、そうやってなあなあでやっていて、何かあった時に一番面倒くさい思いをするのは電力会社の人たちであり、地元の人達である。
また、地震により電車は脱線し、道路は寸断された。
これは事がおきたら避難できないことを物語っているのではないだろうか。


 さあどうするのでしょうか。
とは言え、川内原発を止めたところで、燃料を移送しない限りは危険には変わりないのだけれども。

川内原発抗告審棄却 専門的知見を尊重した判断っていうけども、それって結局動かす方向にしかいかないよね。

九州電力川内原発1、2号機の運転差し止めを求めた仮処分の即時抗告審で、福岡高裁宮崎支部が脱原発派の住民の抗告を棄却した件について、読売新聞は社説において、「ゼロリスクに固執せずに、一定の危険性を想定して対処する」「原子力発電所の安全対策の要諦を的確に押さえた決定である」と伝えた。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20160406-OYT1T50119.html

一方で、高浜原発の運転差し止めについては、判例を逸脱した不合理な決定と伝える。
http://shasetsu.seesaa.net/article/434771227.html


高浜原発の件で「再稼働のポイントとなる地震規模の想定などについてまで、自ら妥当性を判断する姿勢は、明らかに判例の趣旨を逸脱している(判例とは、高度で最新の科学的、技術的、総合的な判断が必要で、行政側の合理的な判断に委ねられている、というもの)と伝えているが、結局のところそれは、裁判官に専門的なことなんて分からないから、よほどマズイ状況でなければ専門家に従いやがれ、と暗に言っているにすぎない。
確かに、裁判官に原発の設計や安全対策等の細かいところまで分かるはずはないし、分からないのであれば良いか悪いかも判断しようがない。
運転差し止めについては、裁判官にそんなこと分かるわけねーじゃねーかとこき下ろし、運転継続ならば、安全対策の要諦を押さえた決定だと持ち上げる。
結局持ち出せるのは、社会通念という曖昧な判断基準しかない。


また、「ゼロリスクに固執せずに、一定の危険性を想定して対処する」とあるが、まず最初にゼロリスクをうたったのは原発側である。
安全神話のメッキが剥げてゼロリスクが使えないとなると、ゼロリスクに固執するなと運転の口実にすり替える。
確かに世の中にゼロリスクなんてあり得ない。
あり得ないからこそ、有事の際の安全対策や避難経路は確保しておくべきである。
しかし、避難については自治体にぶん投げ、結局できることは屋内退避ときている(確かに福島第一原発の事故ではそれで良かったが、他でも同様とは限らない)。


ゼロリスクなんてあり得ない、固執するなとさえずる一方で、一番ゼロリスクを求めているのは原発側である。
原発は所詮湯沸し器であり、技術である。
特別なことは何もない。だからこそ、安全対策はきちんとすべきであるし、真摯に向き合うべきである。詭弁を弄して動かして良いものではない。
発電と突然故郷を失うことを天秤にかけて良いはずないのである(水力発電は天秤にかけた結果だけども、原発とはちょっと事情が異なる)。

川内原発は想定外を想定しているか?

奇しくも東日本大震災の月命日の11日、鹿児島の川内(せんだい)原発が再稼働された。
新しい基準となってからは初の再稼働となる。
14日には発電が開始される予定だ。
世界一厳しい基準に適合したというが、そうなのだろうか。


確かに、津波や地震時の全電源喪失対策は問題ないと思われる。
むしろここを蔑ろにしたら、何の為の対策なんだかわけが分からない。
しかし、火山の対策には疑問を感じざるを得ない。
読売新聞の社説では、噴火の兆候があれば燃料を運び出すことも決めた、とあるが、通常燃料を運び出す前の冷却期間として数年が必要とされる。
つまりは数年前からの噴火予知が不可欠となるわけだが、果たしてそんなことは可能だろか。
原子力規制委員会の田中委員長は、いざとなれば3ヶ月で燃料は持ち出しが可能と言うが、今のところその技術は確立されていない。
また、チェルノブイリのように石棺にしてしまうことも考えられるとのことだが、さすがに荒唐無稽だろう。
また降灰の予想も甘い等、ゼロリスクを求めろとは言わないけども、さすがに想定が甘すぎると言わざるをえない。
それもそのはず、原発が稼働している間に大規模な噴火は無いという見通しだからである。
原発推進というバイアスがかかるとここまで楽観的になってしまうものなのか。
http://economic.jp/?p=42375


最終的にはそこに住む人がOKすれば良いとは思うが、避難計画も十分だと言えない以上割を食う気がしてならない。
http://toyokeizai.net/articles/-/44307


また、放射性廃棄物の問題も結局棚上げとなったままである。
六ケ所村の核燃料処理施設の稼働や核燃料サイクルを進めろとしているが、事故続きで運転できる目処すら立っていない。
それでもやめないのは、継続していないと使用済核燃料の置き場がなくなって原発が稼働できなくなってしまうからだ。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpowerplantfuture/36877.html


政府は2030年の原発比率を20~22%としているが、これは現存の原発の運転延長や新設がなければ達成できない数字である。
そんなに簡単に運転の延長を決めてししまって大丈夫なのだろうか。


ボストン・コンサルティンググループの日本代表御立尚資さん曰く、 日本人は、「失敗から学んで次に生かす」ことは得意だが、「想定外を想定する」ことは下手である、という。
福島第一原発の事故の原因は、想定外の津波である(一応地震には耐えたといわれている一方で、津波が来る前に既に制御不能であったという話もあるが)。
川内原発は想定外を想定しているだろうか。
大規模な噴火は起きないとしている時点で、もうすでに想定外が生じているのだけども・・・。

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