東京都内の公立小学校では、2013年度から毎日60分間の外遊びを義務化するという。
理由は体力を付けさせる為であるとする。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013022202000125.html?ref=rank


最近の子供は塾通いや、遊んでもテレビゲームなので体力の低下は起ころう。
でも、なぜこの時期なのだ?
そんなのは今に始まったことではない。
私は他の意図があるように思えてならない。
そう、原発である。


●放射線量を確認せずになぜ外で遊ばせるのか。

福島第一原発の事故によって東北はおろか関東地方にも放射性物質は飛んできている。
当然全てを測定したわけではないので、どのこに滞まっているか分かったものではない。


しかも、現在公表されている放射線の数値は地表から18m地点で測定したものであり、通常暮らしている地表から1m付近で測定すると、2~5倍に達するという話もある。

http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1012.html


外遊びの前に線量をきちんと測定し、問題が無い場合に限り義務ではなく推奨する、くらいのニュアンスであれば分からないでもない。
しかし、これだけ放射能が問題になっていながらも、それについては一切触れられていないのはどういうことか。
体力の低下が問題なのであれば何も外で遊ばせる必要はない。
いまさら、日光を浴びなければビタミンDが不足するなんて言う人はいないだろう。
体育館もあるし、臨時に校舎を使う手だってあるだろう。
外でなくてはならない理由があるのだ。


結論は一つ。
原発は冷温停止状態であり、放射能は安全と言い張っている御用学者や原子力ムラが、安全なのに外で遊べない矛盾を解消しにかかってきたということだ。


テレビや新聞ではさも収束したかのように扱われる原発なのに、外で遊べないのはなぜかと、子供でも疑問に思うことだろう。
そのたびに親は放射能が心配だからと言うだろう。
しかし、外で遊べるようになればそんな疑問も抱かなくなる。
いつしか放射能や原発は話題にも上らなくなる。
それが狙いなのではないかと私は思うのだ。
そうだとすると、原発の現状と原子力ムラの方針がありありと見えてくるのだ。


●原発は将来のことなど考えていない。

これは私の考えだが、子供は現在のというよりも、将来の宝だと思っている。
空間線量の高いところで子供を遊ばせるということは、将来ガンや白血病などのリスクを負わせることとなる。
将来日本を担うべき子供たちが病気になり、活動できなくなることほどの損失があるだろうか。


しかし、原子力ムラはそうは考えない。
今、原発を動かせれば良いと考えている。


もともと原発は使えたとしても40年、その後長期に渡る廃炉作業が待っている。
その上何十万年も放射線を出し続ける放射性廃棄物が出てくる。
このように、原発は廃炉や核のゴミの処理など、将来を見据えての施策が必要なものなのだ。


しかし、その作業を担うべき子供たちのことは何も考えていない。
大事なのは今の再稼働だけだ。
ここに原発の大きな矛盾がある。


原子力ムラは原発に将来は無いと考えている。
再稼働できてめでたしめでたしで、原子力ムラは良いかもしれない。
しかし、大人の欺瞞の犠牲となる子供達は悲惨である。
健康を害されるだけでなく、膨大な負の遺産を押しつけられるのだから・・・。



↓ このブログで知的好奇心を満たせ!!

学問・科学 ブログランキングへ