いざっ!へうげもの

日頃自分が気になった事物を面白おかしく紹介します。

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パブリックコメント

原発新安全基準骨子案にパブコメ書いたった

現在、原発新安全基準骨子案についてのパブリックコメントを募集中である。
2月28日までなので出そうと思っている方はお急ぎを。
私も滑り込みだけれども。

http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130206.html

それにしても、これでよくパブリック(公共の、社会の)なんて言えたものだ。
どう見たって公共に向けたものじゃないだろう。
読んで理解してもらおうという意志は皆無である。
そもそも理解してもらわない方があちらさんとしては都合が良いのだし・・・。


こちらにあるように、大方の駄目出しは頭の良い人がやってくれたであろうから、私が書いたものだけを記載する。
http://kiseikanshishimin.jimdo.com/2013/02/26/%E5%BF%85%E8%A6%8B-%E5%8E%9F%E7%99%BA%E6%96%B0%E5%AE%89%E5%85%A8%E5%9F%BA%E6%BA%96%E9%AA%A8%E5%AD%90%E6%A1%88-%E6%A6%82%E8%A6%81-%E3%81%AB%E8%B5%A4%E3%83%9A%E3%83%B3%E5%85%88%E7%94%9F/


●シビアアクシデント対策について

シビアアクシデントとは、冷却機能が失われた場合など、通常運転とはかけ離れた緊急事態をさす。
文章を読んでいくと、至るところに「手順書を作成する」とある。
これはもう、手順書を作成しただけで終わりにする気臭がプンプンする。


いかに手順書を作ったって、実際それができなければ机上の空論でしかない。
想定していたって、想定通りに動けなければ何の意味もない。
なので、実際作業を行う上での必要人員と実地での訓練日程(一ヶ月に一回等)を明記せよとした。


もちろんベントを実地で行うわけにはいかないが、ぶっつけ本番で緊急事態に平常な判断力をもって対処できるわけがない。
緊急事態に対処するには、それを想定して訓練を積んでいる場合のみだ(それでも想定外って起きるものなのだけれども)。


●地震・津波について

読んでみると、地震についての説明がうちゃうちゃしてある。
内陸地殻内地震、プレート間地震、海洋プレート内地震、敷地ごとに震源を想定するだのしないだの・・・。
正直そんな定義なんてどうでも良いのではないか?
内陸地震だろうがプレート型であろうが、結局はその全てに耐えなくてはならないのだ。
内陸地震ならOKということはならない。
全部に耐えねばNGである。


津波に関しては流入させるな等、ごく当たり前のことが書いてあるだけだ。


地震と津波に関しての議論は時期尚早だと思う。
なぜなら、福島第一原発の事故の原因不明が未だ十分になされていないからだ。
福島第一原発の事故は表向き津波による電源喪失だとされている。
しかし、津波の前から既に制御不能だったという話もある。

http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/252.html

そうなれば津波や活断層がどうこうという話ではなくなってくる。
やたらと活断層に固執するのも、海底での地震(海洋プレート内地震)でダメになる可能性を隠そうとしているのではないかとも思えてくる。


福島第一原発の事故原因を究明せずして、津波や地震の論議はすべきではない。
全てはそれからである。
これでは、再稼働ありきの新安全基準と思われても仕方がない!

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締め切りまであと3日。原子力災害対策指針(改定原案)にパブコメ出したった

原子力災害対策指針(改訂原案)」に対するパブリックコメントが2月12日まで募集されている。
今日を入れてあと3日しかないので、出そうと思っている方はお急ぎを。
提出はこちらより。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198252301&Mode=0


私の考えは、グリーンピースのHPにあったものと相違ない。
以下転載。


避難基準が毎時500マイクロシーベルトで高すぎ
(該当箇所:別添頁6表3)
避難基準が毎時500マイクロシーベルトとなっています。
500マイクロシーベルト=0.5ミリシーベルト。
2時間で一般人被ばく限度を超えてしまいます。


緊急防護区域30キロで狭すぎ
(該当箇所:別添頁1表1)
アメリカ政府は福島第一原発事故発生から5日後、日本在住のアメリカ市民へ福島原発周辺50マイル=80キロ圏内からの避難と退去の警告を発していました。
30キロでは狭すぎます。


SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の活用について
(該当箇所頁3「第3 緊急事態応急対策 (2)異常事態の把握及び緊急事態応急対策」)
グリーンピースは、SPEEDIをもっと予測で活用するべきだと考えています。
過酷事故の放射性物質放出規模を想定し、その土地に吹く風の特徴や地形その他の条件を反映させて、何度もシミュレーションを重ね、事故の影響範囲を予測する――そのためにこそSPEEDIを活用することが重要です。
(原子力規制委員会は、原発事故時に住民の避難の判断をする際、SPEEDIは使わないとしています。委員会はその理由を「信頼性がない」からとしていますが、実際は、SPEEDIのシミュレーションは、汚染の実態と照らし合わせても正確で、信頼性がないのは情報を隠した政府でした。)
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/212/blog/43906/


●べきでは弱い!

私が気になったのは、33ページにある以下の文言である。

上記の異常事態の把握においては、原子力事業者は、施設の状況や放射性物質の放出状況(量、組成、継続時間等)に関する詳しい情報が得られない場合でも、得られた範囲の情報を基に速やかに該当する緊急事態区分を判断し通報すべきである。
独立行政法人原子力安全基盤機構、独立行政法人日本原子力研究開発機構、独立行政法人放射線医学総合研究所その他の関係機関や他の原子力事業者等は、その専門家・要員及び保有する原子力防災資機材等を動員して、必要な場合には原子力災害対策に積極的に協力すべきである。


「べきである」と2箇所ある。
「べき」じゃないだろ「する」だろ。
別機関であるからこういう書き方になってしまうのだろうけど、これでは強制力がなにかと理由を付けてやらないということが起きかねない(特に原子力事業者)。
「べき」ではなく「する」と表記を変更するよう書いておいた。
「させる」でも良かったかもしれない。


何を細かいことをと思うかもしれないが、復興予算は「活力ある日本全体の再生」というたった一文によって官僚のどんちゃん騒ぎを招いた。
「べき」は願望であるから、そこからは責任逃れの意図が感じられる。


個人的にはこういう細かい言葉の端々を云々することは嫌いだ。
でも、たったそれだけで命運の分かつこともあるかもしれない。
次原発事故が起きれば、本当に日本を捨てなくてはならないかもしれないのだ。


グリーンピースのHPにあるが、考えれば考えるほど廃炉しかない。
私も同感である。



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国民の9割が原発ゼロを表明 それでも変わらぬ政府の物言い

政府が新たなエネルギー政策を決めるために国民から集めたパブリックコメントの結果が先日公表された。
全8万9千件のうち、過半数の4万8千件が原発に対する不安の声であり、2030年における電力に占める原発の割合で原発ゼロとする案が約9割にも及んだ。
http://www.asahi.com/politics/update/0827/TKY201208270101.html


まあ、当然だろう。
安全対策がされているかどうか分からない状態で半ばゴリ押しで再稼働した大飯原発を見て、それで信用できようはずがないし、不安を払拭できるはずがない。


●脱原発依存とは

野田首相や各閣僚が口にする脱原発依存とは何のことを指すのだろうか。
原発ゼロを目指し、掛かる費用等をゼロにするのであれば脱原発と言えば良い。
極端な話だが、発電の100%が原発で賄われていたとしても、依存していないと言えばそれは原発依存ではないのではないか。
また、国民の感情として依存していると感じなければそれも依存であなくなるのではないか。


爆発を爆発的事象、汚染水を滞留水と呼ぶ東電のやり口。
低温停止でないことを低温停止状態と呼ぶ政府のやり口。
そんな、何かを腹に抱えているような物言いに不安を感じる。


●国民の声は大事だけれど、こういうときこそ専門家が必要

国民から広く意見を募るパブリックコメントは大事だとは思う。
だけれども、今はまだ東日本大震災から2年と経っていない現在、果たして冷静な判断、意見だと言えるのだろうか。


もし仮に、パブリックコメントで原発ゼロを望む声が9割くらいあったので原発をゼロにしますと言ったら、本当に専門家はいらなくなる。
もちろん政府もいらん。
一時の感情に流されず、冷静な判断を下せるのが専門家の勤めであり、存在意義であろう。


ちなみに、お金をもらって一時の感情に流されていた原子力保安院やら、その他関係者の方々は、私は専門家だとは認めません!!



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