こども版をうたっている割に使っている言葉は難しいのだが、表現自体は平易なので非常にわかりやすかったのでこちらの記事を取り上げたい。
http://agora-web.jp/archives/1590867.html


日銀は今、デフレ克服の為に日夜金をばら撒いている。
デフレの克服とはつまりインフレのことであり、お金の価値を下げて相対的に物価をあげようという方策だ。
何の為にそんなことをやるかというと景気回復のためであり、多くのお金が回るようになれば達成できる目論見の元に行っている。
個人でいえば、もらえる給料が増えるとなる。
これが文中でいう名目賃金(物価変動を加味しない貨幣賃金)となる。


この名目賃金を増やそうと、安倍政権は給料上げろと発破をかけていたわけだ。
そりゃそうだ、物価だけ上がって給料が上がらないのでは目の当てようがない。
しかし、現実的には給料が上がったのは大企業のみであり、多くの人にとっては目の当てられない状況となっているのはいうまでもない。


しかしだ、名目賃金があがったとしても、物価が上がっているのだから実質的なお金の価値は下がっている。
これが実質賃金(物価変動を加味した賃金)だ。


今年4月、政府は3%の消費税の増税を行い8%とした。
消費税と日銀のインフレ政策によって、実質賃金は3.5%下がったといわれている。
つまり、多くの人にとって、それだけ給料が下がったことを意味する。
http://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/economic/8989


じゃあ下がった分はどこに行くのか。
大企業の経営者である。
結果として労働者を安く使えるようになり、さらに潤うが、労働者は買い叩かれるのでいつまで経っても豊かにはなれない。
格差はさらに拡大していく。


残業代ゼロ案もそうだが、結局は労働者を安く使って金をかき集めたものが勝ちとなる。
かき集めた金は労働者に分配しないから、富める者はさらに富、貧しい者はさらに貧しくなっていく(物価が上がるから現状維持では済まない)。


今、安倍政権が行っているアベノミクスとは、とどのつまりそういうことだと肝に命じる必要があるだろう。
以前テレビで、アベノミクスの好景気を実感しているか待ちゆく人に聞いていたが、実感できるわけがない。
そもそもアベノミクスは一般の人たちを食い物にして、金持ちを助ける政策なのだから。




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