今回の豪雨で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

今回の鬼怒川の堤防越水の一因が、ソーラーパネルの設置業者が自然堤防を削ったことにあるというニュースが流れた。
デマだデマじゃないと二転三転したが、いずれ事実関係は明らかになるだろう。
というか、今後の事もあるし、他にも同様の事例はあるかもしれないから、きちんと明らかにしてもらわないと困るわけだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150912-00000050-nksports-soci

http://www.j-cast.com/2015/09/11245048.html

http://togetter.com/li/871923

http://togetter.com/li/872100

今回の件で、ソーラーパネルはエコじゃなかった等、ツイートが流れているのを見て、短絡的だなあと思った。
どう見ても悪いのは(一応越水の原因が堤防を削った事にあるとしています)設置方法であってソーラーパネル本体ではない。


原発事故の時もそうだったが、一旦事故があるとそれそのものが全部悪いとしてしまう風潮はいい加減やめたらどうだろうか。
福島第一原発は原発そのものではなく全電源喪失を想定していなかったことが悪いのだ(そもそもウランやMOX燃料を使う現在の原発自体が危険とうい話もありますが、それとは分けて考えて下さい。現在のいわゆる反原発は、原発のどこが危険だから是正しろというものではなく、技術そのものを否定するものだからです。)。
技術そのものを否定してしまえば、否定したそのものもそうだが、その他の技術に応用もできないので進歩はない。


それと同様に、ソーラーパネルもそれ自体には特段害はないが、堤防を削るとか、土台をケチる等すれば被害を拡大してしまう。
土台をケチったせいかは不明だが、突風で吹き飛んだ事例はある。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000052687.html

せっかく設置したソーラーパネルなのだから、長く使えるように行政も含めてキッチリと対応策を決めてもらいたい。


ちなみに、現状事故が起きたらまともに避難もできない原発の運用には反対だ。
福島第一原発の時は屋内に留まった方が良かったという話もあるが、それは逃げるか留まるが選択できて初めて良かったと言えるものだ。
過去の事例では留まった方が良かったかもしれないが、次はどうなるか分からない。
避難か待機か、避難ならどのルートか等、きちんと選択できるようにしておくことが重要だ。
それができないのに稼働(稼働していようがいまいが危険だという話もあるが、それは稼働の根拠にはならない。止まっていても危険なら廃炉しかない)させるということは、結局事故を想定していないということなのだから。
このままでは原発はおろか、ソーラーパネルだって使えなくなってしまう可能性だってあるのだから。