最近のデュアルクラッチ式のトランスミッション等、いわゆるセミATと分類されるクルマにはコースティングモードなるモードが付いているものがある。
コースティングモードとはなんぞやというと、アクセルオフ時にエンジンとトランスミッションを切り離し、惰性で走るモードである。
簡単に言えば、走ってる最中にギアをN(ニュートラル)に入れるようなものだ。
そんなことをする理由はもちろん燃費を稼ぐ為である。



最初これを聞いた時に???と思った。
なぜなら、一般的にはニュートラルの惰性で走るよりも、どこかしらのギアに入れておいてエンジンブレーキを効かせながらの方が燃費が良いとされてきたからだ。
ギアがニュートラルに入ってる時はエンジンはアイドリング中であり、回しておくだけの燃料を吹く必要がある。
しかし、ギアが入っていればエンジンを回しているのはタイヤからの動力であり、燃料はほとんど使用しない。
そういう理由で、ニュートラルに入れることは推奨されなかった。
エンジンブレーキが効かないから危ないよ、という理由もある。
しかしどうだろう、名だたる外国車連中は積極的にニュートラルに入れてきたではないか。



で、実際比べてみるとどうかと言うと、上手く走ればコースティングモードの方が燃費は良いそうだ。
なぜなら、エンジンブレーキが効いている状態では確かに燃料消費はほぼ無いのだけれど、エンジンの抵抗があるだけ走れる距離は短い。
対してコースティングモードでは惰性で長距離を走ることができる。
例えば、100mを走行するのに、コースティングモードではドーンと惰性で走れてしまうのに対し、エンジンブレーキを効かせている状態では、惰性では50mしか走れず、残り50mはアクセルオンでとなる感じだろうか。



もちろんコースティングモードではエンジンブレーキは効かないので相当にうまく走る必要がある。
先読みをしなければ、せっかく惰性で走れるものを無駄にしてしまう。
車間を詰めてパカパカブレーキを踏んでるような人には、コースティングモードで燃費を稼ぐのは無理だろう。
なるほど外国車は積極的に走らせるように作ってるなあと思った次第だ。



私はコースティングモードつきのクルマには乗っていませんので、詳しく知りたい方はこちらを参考願います。
http://autoc-one.jp/word/1122334/



余談だが、これを見て、へ~、ギアをニュートラルに入れると燃費稼げるんだ、と思われた方もいるかもしれな
い。
いわゆる手動コースティングモードだwww
MT(マニュアルトランスミッション)では問題ないようだ。



しかし、日本車の大多数を占めるトルコン(トルクコンバーター)式のAT(オートマチックトランスミッション)の場合は注意が必要だ。
ATで走行中にN(ニュートラル)に入れると、ミッション内のメインシャフトは回転しているがエンジンはアイドリングなので油圧が不足して焼き付くとのこと。
一応現代の日本車は対策がなされていて大丈夫らしいのだけれど、推奨はしないそうだ。
推奨しないということは、構造上あまりよろしくないということなのだろう。
なので、トルコン式のATではやめておいた方がベターでしょう。



クルマ一つ取っても、常識なんて当てにならんなあと思った次第だ。
 




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