やっぱりこちらのブログも更新します。
なんでそう思ったかはコチラを参照願います。
今回は、更新再開にふさわしい内容ではないかと思います。




NHKの朝の情報番組で一番楽しみにしているコーナーがビジネス展望だ。
4月の番組改変で番組は「マイあさラジオ」となり、コーナーも「社会の見方・私の視点」と変わったが、内容は変わらないので安心した。
先日そのコーナーの常連さんである経済評論家の内橋克人さんが、とても身につまされる話をされていた。
それはまだ内橋さんが新人の時に先輩から言われた、新聞記者の最も大事な三訓だという。




●自分の目で確かめろ。
発表者、人づての情報に操られてはならない。
自分が現場に足を運び、自分自身の目で確かめる。




●上を向いて歩く奴に仕事師はいない。
上というのは、組織の内外の上のもの、つまり強いもの、偉い人に目を向けて仕事をしている人に、本当に仕事のできる人はいない。
偉い人に気を遣う、上の意向を尊宅して記事を書くことは、新聞記者として最も恥ずべき行為である。




●責める側にカメラを据えるな。
責められる側に最後まで踏みとどまり、権力を背にし、強い側に守られながら写真を撮ってはならない。




私はジャーナリストではないが写真は撮る。
とはいっても、デモの現場や戦場に行くわけではない。
だからあんまり自分には関係ないように思えるが、考え方、生き方の根幹に関わってくると思うのだ。
正直な話、強いものにつく、上の意向に沿って生きた方が楽ではある。
でもそれは、ジャーナリストのみならず、人間としての尊厳すら放棄することに等しいのではないだろうか。



ここ最近は、公共放送で中立を旨としなければならないNHKの会長が、政府の意向を報道するような発言をしたり、政府に批判的なものを放送すれば、中立にやれと注文が入る。
中立というのが政府の意向を報道しろという意味なのは、NHK会長の発言に注文をつけないことで分かる。
結果政府批判の自粛が起こっているわけだが、そうなってくるとテレビやラジオ(なぜかラジオはまだマシだと思う)で流れてくるのは、政府の意向を尊重した、いわゆる尊宅報道となってしまう。
それはつまり、ジャーナリズムの自殺を意味するわけだが、そういう偏った情報にさらされる方もたまったものではない。
行き着く先はやはり戦争なのだろう。
なんだか雲行きが怪しくなっている昨今、皆が訓示のような視点をもっておくことはとても大事ではないかと思う。


内橋さんのお話はこちらで聞けるけども、バックナンバーがどうなっているのかよく分からないので、聞きたいという方はお早めに。
新しいのが放送されると上書きされちゃうかもしれないので。
http://www.nhk.or.jp/r-asa/doga2/3bus_2.html




で、内橋さんが紹介されていた筆洗を後で買ってみようっと。