厚生労働省は、どんな仕事でも派遣労働者にずっと任せられるように労働派遣法を改正する方針を固めた。
現状これが可能なのは通訳や秘書など「専門26業務」に限られるが、その縛りが廃止され企業は働き手を変えれば長く派遣を使えるようになる。


また、人材派遣会社が派遣労働者を無期雇用している場合は、同じ人が3年を超えて働けるようにもするという。
ただ、派遣の8割が派遣会社と有期雇用契約であり、結局は最長3年で交代という状況はほとんどの人で変わらないことになる。

http://www.asahi.com/articles/TKY201311280114.html


派遣の期間に3年という縛りがあるのは、基本的にはそれを超えた場合は正社員として雇用しないさいという意図の為である。
しかし、現実はそうしないように3年が来ればクビを切る。
この法案の次の段階では、最長3年で交代という縛りも取っ払うことだろう。
3年でクビ切りはなくなるかもしれないが、派遣は一生派遣、一生不安定な状況が続くことになる。
会社が正社員で雇用する意図がない限り、今でもその状況は変わらないのだけれども。


厚労省の調査では、2011年6月時点で派遣労働者は137万人。
労働者全体の1/3超えるに至っている。
しかも若年層で増加していることから、年寄りが若者を食い物にしている、という認識は正しいことになる。


にも関わらず、車離れだ酒離れだ結婚しないだと好き勝手なことをいっている。
趣味の多様化なんていってはいるが、本当の理由である余裕がないは決して口にしない。
今の段階でそうなっているのだから、これがさらに増大、続けば日本の内需は崩壊するだろう。
でも、派遣を使って金を貯めこんでいる人達にとってはそれで良いのである。
誰もこの国がこの先何百年も続くなんて考えてはいない。
自分の生きている間だけ好き勝手できれば、ツケは後の世代に回してやれば良いと考えている。


国破れて山河在り、は案外目前に迫っているのかもしれない・・・。
人を搾取することでしか成り立たない文明なんてさっさと滅びてしまった方が、文字通り世のため人のためなのかもしれないが・・・。

命など 陽と地と詩とで満たされるほどのものなのに、か。



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