三菱自動車は、「ミニカ」や「トッポBJ」、「eKワゴン」など軽自動車8車種、121万6466台(1996年1月~2006年4月生産)のリコール(回収・無償修理)を、2012年12月19日に国土交通省に届け出た。
4回目のリコールで、同社が1度に実施するリコール台数としては過去最多となる。
エンジンからのオイル漏れを防ぐオイルシールに不具合があり、オイルが漏れて警告灯の点灯やエンスト、最悪エンジン内部の焼き付きが起こるという。


今回のリコールへ至るまでの、国交省の指摘や内部通報の経緯はこちらを参照願います。
http://www.j-cast.com/2012/12/20159130.html


●三菱自動車の体質は変わらず

私の記憶にある限り、このリコールの報道は夕方のニュースでチラッと一回見たきりだ。
2000年に発覚したリコール隠しの時は、ドラマまで作って大々的に報道していたというのに、だ。
なぜだろう、人が死んでないからか?
それとも原発の隠蔽体質で耐性が付いたとか?


私はこの件は非常に怖いと思っている。
これが過失であったのであれば許せなくもないが、意図してのことだ。
リコールをすればユーザーからの信頼が落ちるから、それとも金がかかるから、私は三菱自動車のお偉いさではないから理由は知らないが、リコール隠しをやって手痛い目にあったことを忘れたのだろうか。
リコール隠しをしたことで人の命が奪われたことを忘れたのだろうか。


車は元来危険なものだ。
でも、危険な状態を把握しており、かつそれを直す手段があるにも関わらずに放置することは、あってはならない。
きっと重役の一部なのだろうが、こういう輩に車を作る資格があるとはとても思えない。


リンクにある通り、リコールの無いメーカーは無い。
開発はギリギリの期間、ギリギリの予算で、求められる性能の以上でも以下でもないところへ落とし込まなければならないだろう。
オーバースペックは許されず、かと言ってロースペックもダメ。
耐久試験をすると言っても、ユーザーが使うあらゆることをシミュレートできるわけではない。
実際に使う上での不具合が出てくるのは仕方ないことだ。
それらを迅速に吸い上げ、対処するのがメーカーの勤めだ。
ユーザーも、リコールが出るということは、メーカーがきちんと不具合を把握し対処している証拠だと思わなければダメだろう。


三菱自動車は他社に先駆けて直噴技術を実用化したり(結局やめちゃったけども、現在の主流は直噴だ)、ランエボのように非常に優れた車を作れるメーカーである。
2000年のリコール隠しから再起してくれただけに、今回の件は非常に残念でならない。
ぜひ、膿を出しきって、健全な車作りを目指していただきたい。



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