今回のNHKスペシャル。
ヒューマン なぜ人間になれたのか は非常に面白かった。
シリーズは今回で最終回であったが、この試みは面白いのでぜひまた新たなシリーズを作って欲しい。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/human.html

最終回のお題はズバリお金であった。
お金の発生前と後では明らかに違いがあるという。


お金の発生以前は皆平等。
狩猟で採れたものは皆で同じように分配する。
そして基本的にはその日暮らしだ。
平等である反面、抜きん出て成功する人、頭角を表す人もいない。


お金が生まれることで、今まで物々交換が基本であったものが、お金という共通した価値を持つものを介した交換と変わった。
そのことで交換はどんどん盛んとなった。

最初のお金は麦であったそうだが、それが銀貨、それが銀の含有率の低い、架空の価値を持った貨幣へと変わっていくことで、その日暮らしだった生活から、より安定した日々を送ることへと変貌していく。
日々の安定、つまり、より多くのお金を求める行為へと移行していく。

現代の発展はその結果であって、お金が無ければそれは成し得なかったであろう。
今やお金は貨幣や紙幣ですらなく、デジタルデータだ。


株式投資に係わる人の脳を調べたところ、一回に儲けるお金が多いほど、脳のある腹側線条体(ふくそくせんじょうたい)という部位が活発に働いたという。
つまり、お金儲けには際限がないのは脳に見てとれる。

しかし、同じ部位は相手とお金を分けるなどして公平となった時にも強く働くという。


お金は個人を作った。
そしてお金設けには快感を伴う。
しかし、人は分かち合うことでも同様の感情を表す。


同じ快感ならば、私は後者の方が良いと思う。



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