昨夜寝られずにテレビを見ていたら、ドリームクリエイターという番組に行き当たった。
インターネットを舞台としたクリエイターを応援するという番組でなかなか面白かった。
http://d-creator.jp/


そこで今度、釘馬というキャラクターがフィギュア化されるとやっていた。
釘馬とは、ドリームクリエイターのトップページの変なイラスト(失礼)のことで、ヤマタノオロチを書いたものらしいが、その形状から誰かが釘馬(くぎうま)と言い出したという。

それを元にイラストが描かれ(もう原型は留めていないが)ており、それが今度フィギュアとなるそうだ。
なかなかかわいいじゃないか。
http://seiga.nicovideo.jp/tag/%E9%87%98%E9%A6%AC

でも自分は頭の数を数えていた。
ヤマタノオロチは八股の大蛇(八俣の大蛇等、高志之八俣遠呂知いろいろな字が当てられる)とある通り、又の数が8つなら頭は9つじゃないか?とか、本当なら七股の大蛇じゃないかとネットにはあるからだ。


頭は何個?

では実際はどうなのだろうか。
古事記には8つの頭をと8本の尾を持ちとあることから、頭は8つで正しいと思われる。
もともと股という字は分かれている数(例えは悪いが二股のように)を表すことから、これで8つの頭を示していることになる。

ただ、なんとなく頭の数を数えた方が分かりやすいように思えるのだ。
例えば九尾の狐のように。
単に語呂が悪かっただけだろうか。


八岐の意味

しかし、ここで終わらないのが古事記である。
古事記にはもう一つ裏に真意のようなものが隠されているという。
八岐はやはり八又なのだ。

ヤマタノオロチを見事討ち取ったスサノオノミコトが尾から取り出したのが天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)だ。
天叢雲剣は三種の神器の一つであり、現在熱田神宮に祀られているという。

蛇から剣が出てくるというのは変な話だ。
それもそのはず、八又とは箱を暗示しているという。
箱は蓋をした状態だと、底の四隅と蓋の四隅で八又に分かれている。
箱からだったら剣も出てくるか・・・。


天叢雲剣は別名草薙の剣(くさなぎのつるぎ)ともいう。
日本武尊が焼津で焼き討ちに合った際、草を薙いで難を逃れたことに由来する。

これは何となくモーセの紅海割れを連想させはしまいか。
紅海とは葦原のことだったという説もあるくらいだ。
まあ、その時モーセが使ったのは剣ではなく杖だったが。


天叢雲剣のその後
現在熱田神宮に祀られているという天叢雲剣であるが、実は偽物だとか、2本あったとか、その後については諸説ある。
その中で多分一番信憑性の高いと思われるものを紹介したい。

壇ノ浦の戦いで草薙剣は水没したとされる。
しかしその後浜に打ち上げられたという。
金属の剣が?
天叢雲剣は実は剣ではないという話もある。
そう、実は剣ではなく杖だったというのだ。

先にモーセの話を出したのはその為であり、紅海割れの時に掲げたのはユダヤの三種の神器の一つであるアロンの杖だ。
そして三種の神器を収めたとされる箱が聖櫃(アーク)となる。
ヤマタノオロチと箱がここで繋がる。

妙な符合が見られるわけだけれど、自分の知識ではこの辺が限界となります・・・。


さて、最初に出てきた釘馬のフィギュア、画像はなかったのだけれど、こたつに入ってまったりとしている姿を形にしたものだ。
ヤマタノオロチがこたつ(箱)に入っているという姿から邪推をしてみた次第。

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