日本では、うつ病の治療を受けている人は100万人にも及び、治療を受けていない人を含めると270万人にも及ぶ、うつ病大国である。
日本ではきちんとしか対策を立てずに精神面にその原因を押し付ける傾向が強い為、甘えているとか、根性がないなどと言われる例が多かった。

だが、ここにきて、うつ病はれっきとした脳の疾患であることが分かってきた。
原因が分かれば治療方法の確率も進む。


一般に、うつ病は脳の奥深く、へんとう体が暴走している状態であるという。
へんとう体は不安や恐怖、悲しみなどを司り、それは人間が生きていく上での本能だ。
だから、その働きを調整してやることで、うつ病の治療は可能だという。

治療には経頭蓋磁気刺激(TMS)という機械を使う。
強力な磁気をDLPFC(背外側前頭前野)という脳の部位に当てることで、へんとう体を刺激する。
薬での治療が効かなかった人も、劇的な改善がされているという。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E9%A0%AD%E8%93%8B%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%88%BA%E6%BF%80%E6%B3%95


また、脳に電極を埋め込む治療(脳深部刺激治療)などもある。
http://www.ncnp.go.jp/hospital/sd/noushinkei/special01.html


ただ、日本ではまだ認可されていないのが現状だ。
しかし、今までは医師経験だけに頼らざるを得なかったものが、光トポグラフィー検査のように客観的に診断できるようにもなってきている。


ただ、一方で納得できないこともある。
脳がそのような状態になったのは、何らかの刺激を受け続けている(いた)からではないのか。
過剰なストレスや激務など、うつ病を誘発する原因があるはずである。
脳への治療が優先され、生活にある原因がないがしろにされやしないかが心配だ。

心は脳内物質が出たり出なかったりする脳の働きによるものだが、一方人間は機械じゃないぞと思いたい葛藤あるのだ。

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