SKYACTIVとは、マツダの開発した高圧縮比エンジンである。


圧縮比とは、ご存知の通りエンジンはピストンが上下動することでパワーを生む。
シリンダー内の容積が一番大きくなる時(ピストンが一番下にきたとき)と一番小さくなる時(ピストンが一番上にきたとき)の比であり、今までは圧縮比の高いエンジンでもせいぜい12前後であった。
マツダはそれを14.0まで上げた。
http://www.demio.mazda.co.jp/economy/skyactiv-g.html?link_id=dmb01


ちなみに、最新のフェラーリであるF12 ベルリネッタの6.3Lエンジンの圧縮比は13.5となっている。
これでも相当高い。
http://www.ferrari.com/Japanese/GT_Sport%20Cars/CurrentRange/f12berlinetta/technological-innovations/Pages/powertrain.aspx



また、超高回転エンジンであるS2000は11.1となっている(2.2Lエンジンの方ね)
http://www.honda.co.jp/S2000/webcatalog/grade-data/



SKYACTIVのスゴイところは、これでレギュラーガソリン仕様だということだ。
もはやこの領域になるとレギュラーもハイオクも関係ないのかもしれないが、ハイオクであれば少しは楽だったのではないかと思う。
というのは、圧縮比を高めるとノッキング(異常燃焼)がついて回る。


ガソリンエンジンはピストンの上昇によって混合気を圧縮し、タイミングを計ってスパークプラグで点火する。
ノッキングとは、スパークプラグで点火する前に着火してしまう現象で、エンジンから「カリカリ」とか「キンキン」と音がするという(体験したことないもので)。
ひどい場合はエンジンが壊れてしまう。


ハイオクガソリンはレギュラーガソリンより燃えにくく、レギュラーガソリンに比べてこのノッキングが起きにくい。
高出力のエンジンを積むスポーツカーがハイオクガソリン仕様となっているのはその為だ。
欧州車がハイオクガソリン仕様なのはまた別の理由。


それをレギュラーガソリンでやったのだからスゴイ。


●これでMT仕様があったら・・・

私は古い人間である。
AT(オートマチック・トランスミッション)はMT(マニュアル・トランスミッション)より一段下がると思っている。
それはどんなに優れていようとも、最近のATしか用意されていない、フェラーリやGT-Rだってそうだ(ただ、高出力車にATしか用意しないのは正しい判断だと思う)。


以前のATは伝達効率が悪かったので加速も燃費もMTのより劣るのが一般的であった。
ものにもよるが、今ではそれが逆転してしまっている。
だから、手漕ぎ(MTのことの通称)でギアをガチャガチャやって乗るなんて全く無駄も良いところなのだが、ATはやはりおもしろくない。


渋滞で面倒とか、バックで駐車が怖いなど、ATとMTを比べたときに、MTのデメリットばかり並べ立てるが、それ以外ではMTが圧倒的に優位だと思う。
運転はやはりギアを自分で変速し、積極的に操るのが面白い。


だから、ね。
デミオにMT用意して下さいよ。
マツダさん!
そうじゃないと、今後やって来るだろう(来て欲しい)、VW up!のMT、仕様にいっちゃいますよ。



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